開催趣旨

 アメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国の建物の多くは、資産価値を永く保ち続け、時が経つほど住む人の愛着を深め、街並み景観に溶け込んでくる。 日本においても、伝統美を極めた歴史的木造建築物が数多く現存しており、過去から未来へ引き継ぐ逞 ( たくま ) しくも優雅な趣を醸し出す。
 近年、木造建築は、もともと環境や健康面で優れていることは広く知られているが、建築工法における安全面でも、耐震・耐火技術を飛躍的に高め、「木の建築で都市(まち)に森をつくる」試み、すなわち「木造都市づくり」が始まった。
 この流れは、 21世紀に入り、世界中の人々が地球をかけがえのないものと強く認識する中で、将来に向けた持続可能な発展を目指す社会の要求と重なり合う。 当然、デザイン、性能、機能に質の高さが伴うことが必要であり、それらを創造する若い建築家の登場を世界が待ち望んでいる。
 そこで、洋の東西を問わず各種教育機関で建築を学んでいるアグレッシブで志のある学生を対象に、アイディアコンペを開催する。その最終公開審査では審査委員である世界的建築家との対話を通じて「良き環境(Atmosphere)」と「励まし/動機付け(Encouragement)」を共有し、彼ら学生が大きく成長する一助としたい。また、入選作品を各種メディアに発表することにより、世界の建築環境・思想の質的向上を図る啓蒙活動の一端を担う。
 上記を目的とし、「シェルターインターナショナル学生設計競技」は、世界的建築家として将来の活躍が期待される学生の登竜門として、学生設計競技の最高峰を目指す。

株式会社シェルター