課題

「自由な建築」

自由に建築を考えてください。
既成概念にとらわれず、できるだけ柔軟に、できるだけ幅広い視点で建築を捉えてください。

ぼくたちの生活している社会はいま、かつてないほどの多様な価値観を許容するようになりつつあります。その多様性に対して、いままで建築家が一般的だと考えてきたビルディングタイプや機能では対応するのがとても難しくなってきています。

ぼくたち建築家はもっと謙虚に建築を求めている人たちの肉声に聞き入らなければならないのだと思います。いままでの建築の常識やカテゴライズ、形式など、これら建築の一般性を少しのあいだ横に置いて、建築というものがない世界で一から建築を構築するかのように建築について考え始めなければならないのではないでしょうか。
自由に建築を考えるということは、建築家の自己表現のための建築ではなく、いま求められている建築の姿と役割を真剣に考えることです。

そのためには、自由とは何か、ということから考えなければならないかもしれません。過去の慣習や価値観を取り入れるのが良いのか悪いのか、ということから考えなければならないかもしれません。建築は誰のためのものなのか、みんなのためのものなのか個人のためのものなのか、ということから考えなければならないかもしれません。もしかしたら、束縛のあることとないこと、過去や現在や未来、あるいは、集団と個人、人間とそれ以外とを等価に考える必要があるのかもしれません。
これらのことを踏まえて自由に建築を考えてください。

いままでぼくたちが想像したこともないようなあたらしい建築の姿と役割が浮かび上がってくることを期待しています。

出題:石上純也

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