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10th anniversaly
課題=「原始の小屋」

「原始の小屋」、これはかつてロージェが「建築試論」の口絵に描いた建築の原型的なイメージです。

簡素な木材で作られた柱と梁によって生み出された空間、それが建築の本質であるとしたのです。

確かにこの絵は、様式や装飾をそぎ落とした空間によって、建築の向かうべき明確な方向性を示してくれたわけです。

しかし今改めてこの絵を眺めてみると、それは「原始の小屋」というには少々形式的すぎるようにも見えます。

それはもちろん建築をとりまく状況が現代とは大きく異なるからでもあるでしょうし、また「原始の小屋」という言葉から想起されるイメージが、時代とともに常に変化しているからでもあると思います。

そこで、今の時代における「原始の小屋」を、木を使って構想してみて下さい。

具体的な場所と具体的な使われ方をイメージした上で、あなたにとっての「原始の小屋」を、木の空間を通じて提案して下さい

どんな都市、どんな土地のどんな場所に「小屋」を作るのか、またどんな使われ方の、どんな空間が「原始」なのか、自由に考えてみて下さい。

それは、今の時代における「原始」のイメージを想起できるものであると同時に、これからの建築の可能性を押し広げてくれるものでなくてはなりません。 皆さんの創造的で楽しい提案を期待しています

 

                                                                     [ 出題 千葉 学 ]

▼最終審査結果発表

 

最優秀賞   1点

「Primitive Way」
小林 達宏(コバヤシ タツヒロ)
千葉大学工学部デザイン工学科

関根 達朗(セキネ タツロウ)
千葉大学工学部デザイン工学科

福井 亜啓(フクイ アタカ)

千葉大学工学部都市環境学システム学科

 

優秀賞   1点

「解体する増築」
後藤 充裕(ゴトウ ミツヒロ)
宮城大学大学院事業構想学研究科
山田 祥平(ヤマダ ショウヘイ)
宮城大学大学院事業構想学研究科

 

 

入賞   3点

「豊かな家」
齋藤 慶和(サイトウ ヨシカズ)
大阪工業大学 大学院 工学研究科

 

「FURTIVE HUT」
Gonzalo Del Val Marijuan
Universidad Politecnica de Madrid Superior de arquitectura

 

「集束と現象の小屋」
高栄 智史(タカエ サトシ)
早稲田大学 創造理工学部

村上 毅晃(ムラカミ タカアキ)
武蔵野美術大学 大学院造形研究科

 

 

 

奨励賞    2点

「A Bhuddist's Hut」
Ekachai Pattamasattaysonthi
Massachusetts Institute of Technolog  Department of Architecture

 

「伸縮する小屋」
張 昊
筑波大学 社会工学類 都市計画専攻


総評

 実にたくさんの、魅力的な提案が集まった。
 ロージェの小屋をどう再解釈するかと、真正面から取り組んだものもあれば、原始的な空間のイメージを詩的に表現したものもあった。あるいはより現実的に、住まいの根源的な在り方を問うものもあった。そのどの切り口もが「原始の小屋」に応えていたのだと思う。だから一次審査では、数多くの切り口の代表選手のような提案が選に残った。
 その後の公開二次審査においては、原始の小屋の形式を踏襲しながら、その意味を反転させたかのような「 Primitive Way」が多くの審査員の共感を得て、順当に最優秀賞となった。
 ただその後の優秀案を選ぶ過程では、「解体する増築」と「集束と現象の小屋」の2案を巡り、それが果たして建築であるか否かという点で議論が白熱した。結果的には「建築的」だとされた前者が優秀賞となったのだが、この議論はこのコンペの核心を突いていたように思う。
 今の建築界は、何でもありである。どんなものでも建てられるようになった。だがその自由は、果たして建築の可能性を広げてくれるのか。確かに建築は、これまでに誰も見たことがない新しい空間を追い求めるものである。しかしその一方でその新しさには、どこか永続的で原型的な普遍性をも見ようとするのも事実である。
 今、改めて300年近くも前に描かれた建築の原型を考えてみることはその意味で、今という時代を相対化してみると同時に、建築という不自由な形式をあえて課すことで見えてくる未来を構想することでもあったのである。
 たくさんの示唆に富む提案をしてくれた皆様に改めて感謝の意を表したい。

                                                                          千葉 学

 

 

応募総数
638点

賞金
最優秀賞 50万円
優秀賞 20万円
入賞 5万円
奨励賞 副賞1万円

▼最終審査

○開催場所
  代官山ヒルサイドテラス内ヒルサイドプラザ
○日程
  2010年12月12日(日)
○時間
  12:00 開場 13:00 開会 17:00 閉会
○観覧
  ※観覧定員は特に設けておりません。 観覧をご希望の方は当日会場入口にて受付をしてください。

  ※入場者数によっては立ち見になる場合がございます。
○審査委員
  千葉 学 (審査委員長) 
 トム・ヘネガン  中田 千彦  古谷 誠章  元倉 眞琴 (五十音順)

 
▼一次・ニ次審査結果発表
入選者5名 [エントリーナンバーを記載]

1285  1461  1498  1512  1627  

奨励賞2名 [エントリーナンバーを記載]

233  1354

▼審査風景

10月16日(土)、1次審査が行われました。
一次審査は2段階形式で行われ、始めに各先生に15作品ずつ選出していただきました。
次に、選ばれた作品のそれぞれについての審査を行いました。
ここでは、下記の作品が選ばれました。[ 以下、エントリー番号順に記載。]

86  196  298  401  417  464  722  812  990  1078  1094  
1139  1150  1163  1379  1463  1527  1675  

協議の結果、上記の作品の中から入選5作品、奨励賞2作品が決定しました。
最終審査は12月12日(日)に代官山ヒルサイドテラス内ヒルサイドプラザにて開催いたします。
公開審査ですので、ぜひお越しください。
応募方法等の詳細は、近日中に本サイトに掲載いたします。


▼賞
最優秀賞
原則1作品  賞状・賞金50万円
優秀賞
原則1作品 賞状・賞金20万円 
入賞
原則3作品以内  賞状・賞金各5万円
奨励賞
若干名 賞状・商品
 
 
▼審査委員長
 
審査員
 
 
▼募集要項
応募資格 大学等教育機関の学生であること。(2010年12月12日現在、在学中であること)
※大学教育等機関とは、大学院・大学・短期大学・(短期)大学校・高等専門学校・各種専門学校を指します。
応募方法

 

 本年度のエントリー受付は終了いたしました。たくさんのご登録ありがとうございました。

提出先
お問い合わせ

株式会社シェルター
「シェルター学生設計競技2010」 事務局
〒990-2473   山形県山形市松栄1-5-13 
TEL  023-647-5300  FAX 023-647-5150  E-mail : shelter@ssac-office.com
審査形式
結果発表

10月16日(土)に一次審査を行い、入選者及び奨励賞を決定します。審査結果は当ウェブサイトで発表します。入選者には、12月12日(日)に公開プレゼンテーションをしていただき(日本語か英語で行うこと)、各賞を決定いたします。入選作品は当ウェブサイトやその他メディアに掲載します。

※公開プレゼンテーションでは、A1サイズの作品を別途ご用意いただきます。

※プレゼンテーションをしていただく入選者の交通費、宿泊費は代表者一名分を支給する予定です。

▼提出締切
2010年9月24日(金)     当日消印有効
▼これまでの学生設計競技
シェルター学生設計競技2009 「本を読むための木製の部屋」 [ 審査委員長 トム・ヘネガン(建築家)]
シェルター学生設計競技2008 「木の都市工作物」 [ 審査委員長 西沢 大良(建築家)]
シェルター学生設計競技2007 「半透明な木箱」 [ 審査委員長 古谷 誠章(早稲田大学教授)]
シェルター学生設計競技2006 「木のたべるところ」  [ 審査委員長 青木 淳 (青木淳建築計画事務所代表)]
シェルター学生設計競技2005  「みんながあつまる場所」  [ 審査委員長 妹島 和世 (慶応義塾大学客員教授)]
シェルター学生設計競技2004  「1000m3・木・住宅」  [ 審査委員長 小嶋 一浩 (東京理科大学教授)]
シェルター学生設計競技2003  「21世の木造住宅」 [ 審査委員長 阿部 仁史 (UCLA芸術、建築学部都市・建築学科チェアマン)]
東北学生設計競技2002 「ながい・空間」 [ 審査委員長 松井 壽則 (日本大学工学部建築学科准教授)]
東北学生設計競技2001 「小さな小屋」 [ 審査委員 元倉 眞琴、相羽 康郎、阿部 仁史、杉山 丞、松井 壽則]
東北学生設計競技2000 「現代の大屋根の家」 [ 審査委員長 杉山 丞 (東北大学特任教授)]
東北学生設計競技1999 「木のシェルター」
▼学生設計競技開催趣旨
主催:株式会社シェルター
本社 山形市松栄1丁目5-13 〒990-2473
TEL 023-647-5000 FAX 023-647-5150
URL: http://www.shelter.jp/